Arizona Town

ロケーション選びが物件選びの第一歩

アメリカ生活を始めるうえで欠かせない物件選び。生活の基盤となるので、できるだけ環境のいい場所で気に入った住まいを見つけたいものです。物件選びの最初の一歩として、まずはどの地域に住みたいかを決めるのがよいでしょう。地域により治安や家賃の相場などが大きく変わります。治安のいい地域は学校の評価も高く、それに比例して家賃の相場も上昇傾向にあります。また、交通の便も重要なポイントです。通勤や通学を考えて、フリーウェイまでの距離や時間帯による交通状況、周辺施設へのアクセスのよさなども考えて選べるとなおよいです。昼と夜とでは雰囲気の変わる地域もあるので、検討をつけた地域へ時間を変えて実際に訪れてみるのもよいでしょう。子どもがいる家族連れは、学区も重要な要素になってきます。【エリア・学区】の項目を参考に物件を検討してみてください。

物件の種類

住みたい地域の見通しが立ったら、次は物件の種類を検討してみましょう。物件の種類は主に一戸建て、タウンハウス、コンドミニアム、アパートメントの4種類に分けられます。ZillowやApartments.comなどの不動産サイトで予算や間取りなど希望の条件を入力して検索し、気に入った物件を見てみましょう。

一戸建て（single-family home）
全体的に間取りが大きく、専用の庭やプール、ガレージのついている所が多いです。住居が独立しているので、音の問題を気にしなくていいという利点がありますが、庭の手入れやエアコン等家電類の補修、サソリを含む害虫対策などの家の自己メンテナンスが大変です。借家で大家さんがいても、手入れやメンテナンスはすべて自分たちで行うところがほとんどです。日本の管理組合にあたるHOA（Homeowners Association）と呼ばれる団体で住宅のコミュニティを管理している所もあります。HOAがある場合、家主は毎月管理費であるHOA Feeを支払わなければなりません。

タウンハウス（townhouse）
一戸建てとアパートの中間のような集合住宅です。住居は一軒ずつ独立していますが、家の片側もしくは両側の壁を隣人と共有しています。二階建てや三階建ての建物が多く、一階部分がガレージになっているものもあれば、一階は玄関でガレージや駐車場は別にあるものもあります。一戸建てに比べると間取りが狭く、隣と壁が接しているので騒音を気にしなくてはいけませんが、基本的に管理はすべてHOAがやってくれるので自己メンテナスの心配がありません。また、借りる際の家賃が一戸建てよりも安い所が多く、家電もついていることが多いです。

コンドミニアム（condominium）
中高層の分譲タイプの集合住宅で、日本でいうところのマンションにあたります。略してcondo（コンド）と言われます。幅広い価格、サイズ、スタイルがあり、ユニットを購入した人が所有主となるので、各部屋それぞれにオーナーがいます。そのため、賃貸の際は同じような間取りや設備でもオーナーによって家賃や契約条件が異なるのが特徴です。パーティルームやジム、プール、グリーンスペース、駐車場など共有スペースが充実している所が多いです。HOAが住宅の管理を行なっていてオーナーがその管理費を支払っているので、メンテナンスの手間が省けます。

アパートメント（apartment）
賃貸専門の集合住宅です。一般的にキッチン、ベッドルーム、リビングルーム、バスルームがついていて、冷蔵庫やオーブンレンジなどの設備も整っており、プールやジムなどの共有スペースも充実している所が多いです。洗濯機と乾燥機が共有の所もあります。管理会社が所有・経営している場合がほとんどなので、管理費は基本的に家賃に含まれていますが、光熱費や水道代、ネット回線費やゴミの回収費まで含まれているかは借りる時に確認が必要です。また、家賃は1年の更新ごとに値上がりしていくのが一般的です。

物件見学時のポイント

気に入った物件があったら、その物件の取り扱いをしている不動産会社か不動産仲介者に連絡を入れ、内見の申し込みをします。物件の見学時には日当たりや水まわり、収納スペースの確認はもちろん、扉や窓の開閉具合、電波状況、水漏れの痕跡など細かい部分までしっかりチェックしましょう。また、時間があったら内見の前後に周辺を散策して、周りの環境を一緒に見ておくのもおすすめです。住居まわりの植え込みや歩道などはきちんと整備されていて荒れていないかということに加え、物件周辺のお店やコンビニなどのガラス窓に鉄格子や鉄柵がついていないか（ついている場合は、盗難などの犯罪が多いという印なので要注意！）、近くに合法大麻や銃の販売店、個人経営のリカーショップがないかも見ておくと安心です。